思考が現実化するまでの”タイムラグ”をうまく使うという話

学び・気付き

 今回ぜひシェアしたいと思ったのが吉良久美子さんの著書「3次元と5次元のルール」からの学びなんですが、この本の中では目に見える物質世界を「3次元」、目に見えない世界を「5次元」と呼んでおり(この定義づけは作者が読者にわかりやすくということでのネーミングなのでしょうが)、3次元の目に見える物質世界では、「抵抗」があるため、想いや行動が現象化・物質化するまでには「タイムラグ」があるというルールを理解することで、日々の生活においてフォーカスすべき方向性がわかりやすくなる、というようなことが書いてあります。

 すなわち、

① 今目の前に起こっていることは過去の思考・行動・選択の産物である(だからどうにかしようとしてもしょうがない

② 今の思考・行動・選択の結果・成果が出る(現象化する)にはタイムラグがある(だからどうなるか思い悩んでもしょうがない

③ したがって将来のことを考えて今できることに全力投球するのがベスト

 というわけです。

 ポイントとしては、私はよく「イマココ最強」と言っているのですが、「今」にも2種類あって、どんどん「過去」として過ぎ去っていく「今」と、どんどん目の前に訪れる「今」があるので、わたしたちは少し将来を見据えてはたらきかける・種をまくことが重要ということでしょう。そして、今行う種まきがいつ芽吹くか、いつ現象化するか、すなわちタイムラグがどのくらいかは分からないので、結果が出るのを急いだり案じたりしてもしょうがない、というわけです。将来のことを見据えて行動を起こすんだけれども、将来どんな結果になるか心配はしない、という少しテクニックを要するスタンスが必要です。

 でもよく考えてみましょう。結果を気にしてあれこれ悩んでるその瞬間はタイムラグを経ても何も生み出さない時間、ムダな時間ということですから、何か将来に向けての次のタスクを探すべきでしょう。そしてそのタスクに全力投球しているうちに最初のタスクの結果もでるかもしれないし、でなかったらさらに次のタスクに全力投球するのです。そのうち順番は前後しても結果が出るでしょう。成功もあるかもしれませんし、思うようにいかないこともあるかもしれません。その時はそこで、反省・改善してまた取り組めばよいのです。この「結果はあまり考えずに、次のタスクに取り組む」言い換えれば「次のタスクに全力投球することで最初のタスクの結果をあれこれ思い悩むのを忘れる」というルーチンになってくれば、まさに「イマココ最強」を体現しているといえるでしょう。

 目に見えない「5次元の世界」を理解することは難しいかもしれませんが、仕事にしろ、学びにしろ、スポーツにしろ、成果がでるには時間がかかるし、それがいつまでかは分からないことは誰もが身をもって体験したことがあると思います。「人事を尽くして天命を待つ」とは、結果にとらわれない、「イマココ」への全力投球のススメを説いた名言だと思いますが、この“物質世界のタイムラグ”を理解すれば、さらにハイレベルの「人事を尽くして天命を待っている間にさらに人事を尽くす」…まさに尽くしまくりで芽吹きまくりの人生を手に入れることができるかもしれませんね(笑)!

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